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中国・令計画氏の党籍剥奪、逮捕へ 胡錦濤氏側近

巨額収賄などの疑い

【北京=永井央紀】中国共産党は20日、習近平総書記(国家主席)が主宰する政治局会議を開き、胡錦濤前国家主席の元側近だった令計画氏を巨額収賄などの容疑で党籍剥奪と公職追放の処分とした。国営通信の新華社が伝えた。これを受けて最高人民検察院は令氏を収賄の容疑で逮捕すると発表した。

新華社電は令氏について、職権を利用して多くの人に便宜を図ったほか、大量の国家機密の不正入手、多数の女性との不適切な関係など複数の容疑を列挙した。それぞれの具体的な内容は明らかにしていない。令氏は胡政権では党総書記を支える要職の党中央弁公庁主任を務めていた。胡氏の出身母体である共産主義青年団(共青団)の中心人物でもあった。

習近平指導部は腐敗に厳しい姿勢を示して求心力維持を図る一方、立場にかかわらず汚職を厳しく追及することで中国の「法治」を強調する思惑があるようだ。2年後の2017年党大会での人事を見据え、胡氏や共青団をけん制する思惑もうかがえる。

中国共産党の長老と現役指導部は7月末から8月上旬に河北省の避暑地、北戴河で人事や重要政策について会議を開くのが慣例で、権力闘争の舞台にもなる。反腐敗運動への反発も予想されるため、北戴河会議前に決着を急いだ可能性がある。

令氏は山西省の出身で、胡氏に抜てきされて要職を歴任。12年の党大会に向けて最高指導部入りがささやかれた時期もあったが、同年秋に党中央統一戦線部長に異動となった。

13年からは国政助言機関である全国政治協商会議の副主席を兼任したが、14年12月に「重大な規律違反」で取り調べを受けて失脚した。12年3月に息子がフェラーリに乗って起こした死亡事故の処理を、当時の党政治局常務委員だった周永康氏に依頼したのが原因とされる。周氏は今年6月、収賄などで無期懲役が決まった。

党は14年6月に、山西省政治協商会議副主席だった実兄、令政策氏を重大な規律違反の疑いで調査していると発表している。弟や妻も取り調べを受けているとの情報も流れていた。20日の新華社電は容疑の中に「本人や家族を通じた巨額収賄」を挙げている。

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