台湾の駐日代表に謝長廷・元行政院長 知日派の重鎮
【台北=山下和成】5月に台湾の与党に復帰する民進党が、在日大使館に当たる台北経済文化代表処の代表(大使)に謝長廷・元行政院長(首相、69)を起用することが20日、分かった。複数の台湾メディアが報じた。謝氏は日本に留学経験もある知日派の重鎮。民進党は5月に誕生する蔡英文・次期政権で対日関係を深化させる姿勢を明確にする。
謝氏は台湾大学卒業後、京都大大学院で法学修士号を取得。台湾で弁護士として活動し、1986年の民進党結党の中心メンバーとなった。高雄市長や同党主席のほか、陳水扁政権で2005~06年に行政院長を務めた。08年の総統選挙に同党の公認候補として出馬したが、国民党の馬英九氏(現総統)に敗れた。
07年には総統候補として来日し、母校の京大で講演した。