アフガニスタン「挙国一致」合意 大統領選結果、21日にも

2014/9/20付
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【ニューデリー=岩城聡】不正疑惑から再集計となったアフガニスタンの大統領選決選投票で、候補者のアシュラフ・ガニ元財務相とアブドラ・アブドラ元外相は20日までに、勝敗にかかわらず「挙国一致政府」の樹立で協力することで合意した。地元メディアが報じた。6月に行われた選挙の結果は21日にも正式発表される見込みで、両者の対立による混乱拡大は避けられる見通しが強まった。

今回の合意により、暫定結果で1位だったガニ氏が大統領に就任、アブドラ氏が大統領の下で設置される「閣僚評議会」を率いる行政長官に就任する可能性が高くなった。

アフガニスタンの政情不安が長期化すれば、2014年末以降の駐留に必要な米兵の地位や任務を定めた「安全保障協定」の締結が間に合わなくなる恐れもあった。7月にはアブドラ陣営が独自政府の樹立を主張したが、最終的には国民の結束維持に向け協調を優先することで対立は回避されたとみられる。

6月に行われた大統領選挙の決選投票では、第1回投票に比べガニ氏の得票が不自然に多くなったことから、不正疑惑が浮上。800万に上るすべての票の点検作業が進められていた。

イラクとシリア領の「イスラム国」の勢力拡大に危機感を強める米国のオバマ政権は、アフガンの政治混乱が拡大することを避けるため7月にケリー国務長官を現地に派遣した。いったんは挙国一致内閣の設立で合意した両候補だったが、アブドラ氏は行政長官に内閣を統括する権限を持たせるなどより大きな役割を与えるよう要求し再び対立。9月初旬には、オバマ大統領自ら、両候補に電話し、早期に合意するよう求めていた。混乱の隙を突く形で、イスラム原理主義勢力のタリバンが自爆テロを繰り返すなど攻勢を強めていた。

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