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シンガポール―マレーシア高速鉄道、26年メド開業 国際入札へ

【シンガポール=菊池友美】シンガポールとマレーシア政府は19日、シンガポール―クアラルンプール間を結ぶ越境高速鉄道を2026年をめどに開業する方針を確認した。年内にも詳細を盛り込んだ2国間協定を結び、17年中の鉄道建設・運営会社の国際入札の実施を目指す。日本勢は新幹線システムの採用を働きかけており、中国や韓国勢などとの競争が本格化しそうだ。

クアラルンプール近郊で会談したシンガポールのリー・シェンロン首相とマレーシアのナジブ首相の立ち会いの下、両政府が覚書を交わした。今後は両政府が共同委員会を設立し、8月に技術面などの助言を担うコンサルティング会社を入札で決める。

利益分配や資金調達などを年内にも固める。初期費用の調達方法は不明だが、運営会社が得る運賃などの収入を建設費の償還に充てる。

国際入札で車両や線路などの建設・管理や、電車の運行にあたる企業をそれぞれ募集する。覚書では乗客の出入国審査などを出発地点のクアラルンプール・シンガポールのみで済ませ、国境での下車を不要にすることも確認した。

高速鉄道は2都市間の全長約350キロメートルを約1時間半で結ぶ計画だ。総事業費は未公表だが約650億リンギ(約1兆7200億円)との試算もある。両国首脳が13年初めに合意し、当初は20年の開業を目指していた。

入札に向けて東日本旅客鉄道(JR東日本)などの日本勢はクアラルンプールに高速鉄道展示場を開設するなどアピールを続けている。ただ、中国はナジブ首相が設立し、資金難に陥った国営投資会社「1MDB」の資産を高値で買い取るなどマレーシアに資金攻勢をかける。中国が取得した資産には高速鉄道の発着駅周辺の開発用地も含まれる。受注競争は「今は中国の方が優勢」(外交筋)との見方もある。

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