2019年3月24日(日)

ローマ法王庁、同性愛者への歩み寄り見送り 保守派が猛反発

2014/10/19付
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【ジュネーブ=原克彦】ローマ法王庁(バチカン)が今後の家族観などを問う「世界代表司教会議」の臨時総会は18日、離婚した信者や同性愛者に寛容な姿勢を示した中間報告を大幅に修正した最終報告をまとめた。カトリック教会の歴史的な方針転換に期待が高まったが、保守派が猛反発して従来路線に引き戻した。ローマ法王フランシスコによる一連の改革が、初めて後退した格好だ。

会議は200人近くの枢機卿や司教らが参加して5日に始まり、19日に終了する。13日に公表した中間報告は「同性愛者を歓迎する」との項目に「同性愛者もキリスト教社会に貢献できる才能と資質がある」との文言を盛り込んだ。同性愛や同性婚を禁じることに変わりはないが、歩み寄りの姿勢に注目が集まった。

しかし、その後は保守派の枢機卿らが巻き返し、報告書の承認に必要な3分の2の同意を得られない状態になった。結局、題名は「同性愛を志向する人への配慮」に修正。同性愛者への姿勢を明確に変えると解釈できる文章は削除した。

司教会議は来年10月にもう1度開く。その後に法王が最終決定を下す。カトリック教会では法王の決定がすべてだが、枢機卿の多くを占める保守派に配慮せざるを得なくなったとの見方もある。

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