2019年2月16日(土)

アリババ、史上最大の2.7兆円調達 19日NY上場

2014/9/19付
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【シリコンバレー=兼松雄一郎】中国の電子商取引最大手、アリババ集団は19日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場する。新規株式公開(IPO)に伴う公募・売り出し価格は1株68ドルに決まった。投資家の引き合いは強く、想定される上場後の追加売り出し分を含めれば調達額は250億ドル(約2兆7000億円)に達する。中国農業銀行を抜いて史上最大の資金調達となる。

19日の上場を前に、アリババの通販サイト名などを記した垂れ幕がかかったニューヨーク証券取引所(18日、ニューヨーク)=AP

公募価格は上方修正された予想範囲(66~68ドル)の上限となった。3億2010万株の公募・売り出しに伴う当初調達額は約218億ドル。4801万株が追加売り出し分にあてられる。

アリババは年に約2億8000万人が商品を購入するネット通販事業を中心に、金融なども含めた事業の多角化を進める。いまのところ顧客は中国に偏っているが、M&A(合併・買収)により他のアジア諸国や米国市場への事業拡大を進めており、IPOで調達した資金を用いる。

アリババは今後の拡大が見込めるスマートフォン(スマホ)利用者の顧客が多い。IT(情報技術)産業の成長余力が大きい中国市場に基盤を持つことも強みだ。米市場での投資家の期待は大きく、調達額が膨らんだ。一方で重要な資産が米上場会社ではなく中国法人に集中する構造に投資家保護の観点から米議員などの一部で懸念の声も出ている。

新株の発行に加え、既存株主の保有分も売却される。米ヤフーは出資比率が22.4%から16.3%に下がる見通し。上場前の投資家向け説明会は盛況で、市場では上場後の大幅な値上がりを期待する声が強い。追加売り出し権が行使されれば調達額は250億ドルに膨らむ見通し。

市場では公開価格が仮条件の上限で決まったことが好感されているもよう。大株主の米ヤフーは財務への好材料と受け止められ、時間外取引で株価が約2%近く上がっている。公開価格ではじいたアリババの時価総額は約1680億ドルに迫る見通し。米ネット企業としては米アマゾン・ドット・コムを上回り、グーグル、フェイスブックに次ぐ規模となる。

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