2019年7月18日(木)

ロシア、シリア空爆停止 欧米の制裁拡大警戒

2016/10/18 23:24
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【モスクワ=田中孝幸】ロシアのショイグ国防相は18日、ロシア軍とシリアのアサド政権軍が内戦の激戦地である同国北部アレッポへの空爆をモスクワ時間同日午前10時(日本時間同午後4時)から停止したと発表した。アレッポで負傷した市民や病人を安全に避難させるためとしており、シリア人権監視団も攻撃停止を確認した。

ロシア軍は17日、アレッポで20日に8時間に限ってあらゆる攻撃を止めると発表していた。今回の措置は新たに空爆に限って停止を前倒しするもので、20日の一時停戦の期限まで続けるとみられている。

アレッポ情勢を巡ってはロシア軍の空爆で民間人の死者が急増するなど人道危機が深刻化している。ロシアへの国際的な非難も強まっており、米国や欧州連合(EU)内では新たな対ロ経済制裁論が浮上している。

ロシアが人道危機を理由に空爆停止を早めた背景には、欧米の対ロ強硬論の台頭を回避したい思惑があるとみられる。インタファクス通信によるとペスコフ大統領報道官は18日、一時停戦について「ロシアの善意の証しだ」と語った。

ただ、ロシアとシリアのアサド政権は米国が後押しする反体制派の制圧に重要なアレッポの奪還を目指す方針を変えていない。両国軍の反体制派軍への優位は強まっており、停戦期間後には激しい戦闘が再燃する公算が大きい。

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