2019年1月22日(火)

ソウル1万人デモ 機動隊と衝突、100人拘束

2015/4/19付
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【ソウル=小倉健太郎】旅客船セウォル号沈没事故の遺族らは18日、ソウル中心部で1万人規模のデモを実施して機動隊と激しく衝突した。聯合ニュースは約100人が拘束されたと報じた。16日に事故発生1年を迎えたのを機に遺族らは政府が真相究明に消極的だと批判のトーンを高めている。強硬なデモ対応をとったことで混乱がさらに広がる可能性がある。

セウォル号沈没事故をめぐる抗議集会で機動隊と衝突し、放水を浴びるデモ参加者(18日夜、ソウル)=共同

遺族らは18日、ソウル市庁前広場で政府に対する抗議集会を開いた。近くで座り込みをしていた遺族を警察が連行したことで集会参加者は大統領府に向かって行進を開始。大型の警察車両などで道をふさいだ機動隊ともみ合いとなった。機動隊は放水銃や催涙スプレーも使った。午後11時ごろになって集会参加者側がデモの終了を宣言して帰宅を始めた。

セウォル号事故では修学旅行の高校生ら300人以上が犠牲となったが、なお9人が行方不明だ。失踪者家族らは船体の引き揚げや、特別調査委員会の活動を通じて遺体の捜索や真相究明を徹底するよう求めている。政府はこのほど調査委員会の構成案を発表したが、規模が小さいうえ公務員が中心のため政府の責任追及を回避するものだと遺族らは批判、撤回を要求する。

遺族らはこの数日、連日各地で追悼や抗議の集会を開催。16日に集会参加者と機動隊が衝突した際は、犠牲になった高校生の母が肋骨を折る重傷を負ったと報じられている。18日の衝突は、米国産牛肉の輸入規制緩和に反対して連日続いた2008年のろうそく集会に匹敵するとの指摘もある。

朴槿恵(パク・クネ)政権を巡っては、李完九(イ・ワング)首相ら側近に不正資金疑惑が浮上。朴氏が選出された大統領選の際の朴氏陣営幹部も疑惑の対象者となっており、政権支持率は急落している。セウォル号事故を巡る混乱はさらなる逆風になりそうだ。

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