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世界の難民最多6560万人に 昨年、南スーダンで急増

【ジュネーブ=原克彦】国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は19日、紛争や迫害で居住地を追われた難民・避難民が2016年に6560万人になったと発表した。南スーダンなどからの避難者が急増しており、第2次世界大戦後の最多を更新した。避難先でも窮乏し居住地に戻ってしまう人が増えた影響で、増加のペースは前年比30万人増と鈍化した。

国を逃れた難民の出身地はシリアが550万人と最多で、アフガニスタンと南スーダンが続く。南スーダンは16年の後半だけで64%も増え140万人となり、紛争の深刻さが顕著だ。シリアは国内で避難している人を含めると、人口の3分の2近くが居住地からの退避を強いられている。

難民が増えた一方、国内避難民は50万人減り4030万人となった。UNHCRによるとイエメンや南スーダンでは避難先でも迫害されたり、生活に必要な支援を受けられなかったりすることが多く、危険を承知で元の居住地に戻ってしまう人が絶えない。

最も多くの難民を受け入れているのはトルコで、290万人が難民キャンプなどに暮らしている。ほかはパキスタン、レバノン、イラン、ウガンダと続く。先進国にたどり着くのは一握りだ。

グランディ高等弁務官は「増加幅は少ないものの、世界は引き続き不安定な状態だ」と警告。米国のトランプ大統領が難民の受け入れ目標を年11万人から5万人に削減したことについては「それでも世界最大の受け入れ計画だ」としつつ、「判断を再考することを願う」と語った。

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