米利上げ、4月以降 FRB議長「忍耐強く待つ」

2014/12/18付
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【ワシントン=矢沢俊樹】米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長は17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、焦点の利上げ時期について「少なくとも向こう2回(2015年1月と3月)のFOMCで始めるとは考えられない」と初めて明言した。現時点で15年半ばごろの利上げが軸になるとしたうえで、大幅な原油安によるインフレ率などの動向を慎重に判断したいと語った。

FOMCは15年1月と3月に続いて、4月以降も年末までに計6回の会合を予定している。イエレン氏は会見で「少なくとも今後数回の会合」で利上げはしないとの見通しを示した。「数回」の意味を聞かれ、イエレン氏は「2回だ」と答えた。これにより利上げ時期は来年1~3月の可能性を事実上排除し、早くても来年4月以降になるとの見方を示唆した。

さらに「FOMCメンバーの多くは(市場の予想と同じように)15年半ばまでの利上げが適切だと考えている」と発言した。「利上げに決められた時期はない」「経済状況に依存する」と中立な姿勢を繰り返しつつ、今後の景気と雇用次第で時期を計ると述べた。

今回のFOMCは事実上のゼロ金利の方向性を説明する声明文の扱いが大きな焦点になった。声明の核心となる説明文は「金融政策を正常な状態に戻し始めるのを忍耐強く待つ(be patient)」との表現に修正した。

この判断は、10月末の量的緩和終了後もゼロ金利を「相当な期間(considerable time)」続けるとしていた従来の声明文と矛盾しないと説明した。これまでの声明文を一部引用する形で「相当な期間」という文言を残した。

FOMCの決定は7対3の賛成多数。声明が利上げに慎重さを裏付ける内容になり、インフレ懸念から早期利上げを積極的に主張する「タカ派」と呼ばれるフィッシャー・ダラス連銀総裁やプロッサー・フィラデルフィア連銀総裁が反対した。

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