2018年9月21日(金)

台湾与党主席に朱立倫氏 党勢立て直し急務

2015/1/17付
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 【台北=山下和成】台湾の与党・国民党の主席選挙が17日実施され、中堅世代のエースである朱立倫・副主席(53)が初当選した。昨年11月の地方選大敗で主席の座を退いた馬英九総統(64)の後任として19日に就任する。クリーンなイメージで人々の人気を集めており、本人は否定しているものの、2016年初めの次期総統選挙への出馬も取り沙汰されている。

 地方選では最大野党・民進党が躍進し、総統選での政権交代が現実味を帯びている。朱氏は次期総統選には出馬しないと公言しているが、逆風下の党内では巻き返しに向け朱氏を待望する声が根強い。国民党は今春をメドに党内候補を選出予定だ。

 主席選挙に立候補したのは朱氏だけだった。総統選まで約1年の限られた時間で党として、いかに人気を回復できるかが課題となる。

 朱氏は台湾大学を卒業後、米ニューヨーク大で会計学の博士号を取得した。立法委員(国会議員)や行政院副院長(副首相)などを経験し、10年から新北市長を務めている。

 国民党は地方選で首長ポストを15から6に減らして大敗した。馬政権が過去6年半に進めた対中融和策への警戒感や社会格差への不満が影響したとされる。

 朱氏は党資産の公開などを通じて党の透明化に取り組む方針だ。選挙権を現在の20歳から18歳に引き下げたい意向も示している。

 馬英九政権とともに国民党が進めてきた対中融和政策については、台湾での警戒感の高まりを受けて従来よりもペースが鈍る可能性がある。台湾紙の「旺報」は16日、国民党と中国共産党が毎年開く「国共フォーラム」が朱氏の就任後の1~2月に従来より規模を縮小して開かれると報じた。

 総統選の候補選びでは、呉敦義・副総統(66)が党内で最有力とされるが、有権者の人気はいまひとつだ。朱氏に近い立法委員は「呉氏で勝てないとなれば待望論が必ず出てくる」と語る。

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