/

トルコ国民投票、賛成が51% 大統領が勝利宣言

【イスタンブール=佐野彰洋】トルコで16日、大統領権限を強化する憲法改正の是非を問う国民投票が行われた。即日開票され、高等選挙委員会が同日深夜、改憲賛成派が勝利したとの暫定結果を発表した。アナトリア通信によると、賛成が51.4%と承認に必要な過半数に達した。エルドアン大統領は「国民は歴史的な決断を下した」と勝利宣言した。

開票率99.9%の段階で賛成は51.4%、反対は48.6%となり、賛成が僅差で反対を上回った。エルドアン氏は16日夜、最大都市イスタンブールで演説し「ギアを上げて、より迅速に(トルコを)発展させる」と強調した。

だが、最大野党の共和人民党(CHP)は不正が行われたと投票結果に異議を唱えた。野党は高等選挙委員会が急きょ、公式の押印を欠くなどした投票用紙を有効と認める決定を下した点を特に問題視しているもよう。投票箱の最大6割の票について数え直しを要求する意向を表明した。

国民投票で問われた改憲案の柱は大統領権限の大幅な強化だ。承認が確定すれば、2019年11月に実施見通しの大統領選挙後、現行の議院内閣制から大統領が国家元首と行政の長を兼ねる体制に移行する。新体制では大統領が国会の解散権や司法の人事権を掌握。2期10年の多選制限を事実上緩和し、14年から大統領を務めるエルドアン氏が29年まで続投することも可能となる。

大統領の権限強化に対し、周辺国には警戒感も広がる。「死刑制度復活を即座に議論する」。エルドアン氏は16日、イスタンブールでの勝利宣言で、一部支持者が求める死刑復活に改めて言及した。死刑復活は欧州連合(EU)加盟交渉の道を閉ざす禁じ手だ。

国民投票に勝利すれば過激な言動は和らぐとの期待は早くも吹き飛んだ。EUの欧州委員会は16日の声明で「改憲の実行において可能な限り幅広い国民合意を模索するよう求める」とエルドアン氏をけん制した。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン