2019年6月16日(日)

英、離脱後も境界設けず アイルランド国境問題

2017/8/17 0:30
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【ロンドン=黄田和宏】英政府は16日、欧州連合(EU)離脱後の英国領北アイルランドとアイルランドの国境の取り扱いについて、英国の交渉方針を発表した。国境には現状通り物理的な境界を設けないことを提案。パスポート検査なしに両国を自由に往来できる「共通通行地域」を継続し、特別な関係を維持することを働きかける。

英政府は8月下旬に再開するEUとの離脱交渉に向け、移行期間を設けた上で、EUの関税同盟から離脱する方針も示した。英国の自由度が高い「いいとこ取り」ともいえる提案に対するEU側の反発は必至。アイルランドとの特殊な国境を求める提案も、英国の希望通りに受け入れられるかは不透明感が残る。

英国の国境に関する立場はアイルランドにとっても利益となる面が多く、なるべく現状を維持したいアイルランドの理解を得やすい面もある。その他のEU加盟国もアイルランド島の和平悪化は避けたいところだ。

また、英国はアイルランドとの和平を定めた1998年の「ベルファスト合意」を尊重することをEUとの離脱合意に明文化することを求める。北アイルランドの住民がアイルランドと英国の二重国籍を保有できることや、北アイルランドに住むアイルランド市民がEUの市民権の便益を今後も享受できることを主張する。

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