金正恩氏「除去しろ」、正男氏の殺害を命令か 韓国当局情報

2017/2/16 12:04
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【ソウル=加藤宏一】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長が、マレーシアで殺害されたとみられる異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏について「嫌いだ。除去しろ」と述べ、殺害の実行命令が下ったことが分かった。韓国の情報機関、国家情報院(国情院)の当局者が明らかにした。殺害の手段を巡っては今まで使われたことがない強力な毒劇物が使われたとされ、遺体の口元には泡がついていたとの見方が出ている。

正恩氏の発言については、国情院の当局者の話を聞いた国会議員が16日のラジオ番組で明らかにした。国情院によると、正恩氏は「俺は金正男が嫌いだ。懲らしめろ。除去しろ」と述べた後、スタンディングオーダーと呼ばれる絶対的な命令が下ったという。

この国会議員は殺害の手口について「明らかにプロ中のプロの仕業だ」と述べた。また、同じく国情院の当局者の話を聞いた別の国会議員によると、国情院は「(殺害には)今まで使われたことのない強力な毒劇物が使われた」と分析。16日付の韓国紙・朝鮮日報は、男性の遺体を見た韓国政府当局者が「遺体の口元には泡がついていた。典型的な毒殺時の現象だ」と述べたと伝えた。

韓国国防省の報道官は16日の記者会見で正男氏の殺害情報を巡って「現在までに(北朝鮮に)特異な動向は確認されていないが、万全の態勢を維持している」と指摘。また韓国政府は、韓国に昨年亡命した北朝鮮の元駐英公使、テ・ヨンホ氏の警護要員を増員したことが明らかになった。

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