アテネでデモ隊と警官衝突 財政法案反対の抗議活動

2015/7/16付
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【アテネ=小滝麻理子】ギリシャ議会による財政改革法案の採決を控えた15日夜、アテネ市内では改革に反対する大規模な抗議活動が開かれ、デモ隊が警官と衝突する事態になった。公務員らも相次ぎストライキを実施。国民や与党内強硬派の反発を抑え込めるかどうかがチプラス首相にとって喫緊の課題になる。

議会前のシンタグマ広場近くには、夕刻からデモの過激化を警戒した武装の警官が多数待機。夜には改革案の可決阻止を呼びかけて大勢の市民が集まった。一部の暴徒が火炎瓶を投げ始めると、警察側が催涙弾を発砲し一帯は騒然となった。

15日は国鉄の長距離列車や公立病院の医師や看護師らがストライキに入り、国民生活にも影響が広がった。市内の薬剤師の女性は「欧州連合(EU)側が求めるスーパーでの医薬品の対面販売には反対だ」と店舗を閉鎖した。

ギリシャ国内では金融支援のためには改革案の受け入れはやむなしとのムードが広がる一方、5日の国民投票で緊縮に反対した国民の間で政権への不満もくすぶる。直近の世論調査ではチプラス首相率いる急進左派連合への支持率は4割強にまで高まっていたが、支持が低下すれば、政権運営は一段と困難になりそうだ。

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