米大統領「アジアで役割拡大」 米ASEAN首脳会議開幕

2016/2/16 10:17 (2016/2/16 12:33更新)
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【ランチョミラージュ(米カリフォルニア州)=京塚環】オバマ米大統領と東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳による会議が15日午後(日本時間16日午前)、カリフォルニア州南部の保養地サニーランドで開かれた。オバマ氏は南シナ海への海洋進出を進める中国を念頭に、ASEANとの関係強化を軸にアジアでの存在感を高める戦略を改めて明確にした。

会議の冒頭、オバマ氏は「長期的な視野に立ちアジアでのさらなる役割拡大を進める」と宣言し、外交の軸足を中東からアジアに移す「リバランス(再均衡)政策の推進」を強調した。これに対し、ASEAN議長国ラオスのチュンマリ国家主席は「ASEANの今後の方向性を共有し、意義のある成果を出す会合としたい」などと応じた。

オバマ氏は「国際法に基づく航行の自由」も改めて主張。中国と領有権問題を抱えるベトナムやフィリピンだけでなくASEAN全ての国と「課題を共有する」ことで対中包囲網を固める考えもにじませた。

15、16両日開催の会議のうち、初日は経済分野での連携強化を話し合った。オバマ大統領は先に署名した環太平洋経済連携協定(TPP)についてASEANから参画するシンガポールやベトナムなど4カ国を「高水準の(自由化)を約束した」と評価。タイやフィリピンなど6カ国に対しても幅広く参画を呼びかけたとみられる。

ASEAN側は、すでに参加を表明したインドネシアや、参加に意欲を見せるフィリピンが、改めて意志をアピールする。タイは関係省庁で作る検討会を設置済みで、同国外交筋はプラユット暫定首相が「今後2、3カ月内に国内産業への影響などについて調査結果を出す」としている。

米ASEAN首脳は15日夜(同16日午後)に夕食会を開く。域内の安全保障などについて率直な意見交換を行う見通しだ。最終日は南シナ海問題などASEAN域内の安全保障について協議する。会合の成果として共同文書「サニーランド・プリンシプル(原則)」を採択する予定だ。

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