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NASA探査機、冥王星の観測開始 7月に最接近

冥王星に近づく無人探査機「ニューホライズンズ」のイラスト(NASA提供)

【ワシントン=川合智之】米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「ニューホライズンズ」は15日、9年にわたる飛行を終え、冥王星の観測を始めた。探査機が冥王星に近づいて観測するのは初めて。7月に最接近する計画で、大気や地形などの様子のほか、最大の衛星「カロン」などについて詳しく調べる。

探査機は2006年の打ち上げから9年かけて、地球から48億キロメートル離れた太陽系の端にたどり着いた。これまで18回にわたって動作を停止する「冬眠」状態で飛行し、部品の劣化を防いできた。

冥王星は直径2300キロメートルで、月の3分の2ほどの大きさ。高性能なハッブル宇宙望遠鏡でも観測は難しく、詳しい状態は分かっていなかった。探査機に積んだ赤外線や紫外線などを捉える7種類の観測機器で調査する計画で、ハッブル望遠鏡より鮮明な写真が撮れるのは5月になる見通し。

冥王星は1930年に発見され、太陽系の9番目の惑星とされてきた。ただ冥王星より大きい小惑星などが発見され、国際天文学連合は06年、冥王星を惑星から準惑星に降格した。探査機は冥王星を発見した天文学者クライド・トンボー氏の遺灰を積んでいる。

「太陽系の冷たい未踏の地を接近して観察する人類初の試みになる」とNASAのジム・グリーン惑星科学部長は話す。

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