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中国・ハイアール、米GE家電事業を買収 6370億円

【北京=阿部哲也、ニューヨーク=稲井創一】中国家電大手、海爾集団(ハイアール)は15日、米ゼネラル・エレクトリック(GE)の家電事業を買収すると発表した。買収額は54億ドル(約6370億円)で、家電部門の人員や米国での事業基盤を引き継ぐ。知的財産や「GE」ブランドも取り込む。欧米など先進国市場を本格開拓する足がかりにする。

英調査会社ユーロモニターによると、家電市場の世界シェアはハイアールが世界7位、GEが19位だ。買収後のハイアール・GE連合は日本のパナソニックや米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)を抜き、世界5位に浮上する。

GEは2014年に家電事業を欧州同業のエレクトロラックスに売却することでいったん合意していた。今回の買収額は、そのときの33億ドルを大きく上回る。

ハイアールは家電子会社を通じ、GE家電部門の関連資産を買収する。米国内の9工場のほか、販売や仕入れのネットワーク、アフターサービスのための拠点を手に入れる。GE側の1万2千人の人員も雇用を継続する方針だ。4~6月期中の手続き完了を目指す。

GEは食器洗浄機や冷蔵庫など大型家電を得意とし、家電備え付け住宅が主流の北米市場で高いブランド力を持つ。一方、ハイアールは中国で高いシェアを占めるが、先進国市場の開拓が課題となっていた。GEはガスタービンや航空機エンジンなど重電・機械分野に事業の軸足を移す。

ハイアールはGEから家電の研究開発部門も引き継ぐ。開発力を強化し、自社製品の品質を高める考えだ。「GE」ブランドを継続して使える権利も取得する。12年には旧三洋電機の白物家電事業を買収した。相次ぐ大型買収をテコに「低価格ブランド」というイメージの払拭を目指す。

中国の製造業では05年にレノボ・グループが米IBMのパソコン部門を買収し、その後の躍進につなげた。ハイアールも同様の戦略を描く。

背景には「産業の高度化」を掲げ、製造業を育成する習近平指導部の方針もある。15年には国有大手の中国化工集団がイタリアの高級タイヤメーカー、ピレリを71億ユーロ(約9100億円)で買収した。半導体大手の紫光集団は米国で、半導体やハードディスク関連の大型買収に乗り出した。

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