BHP、シェール事業3460億円減損 開発計画見直し

2015/7/15付
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【シドニー=高橋香織】豪英資源大手BHPビリトンは15日、米国のシェールガス開発事業などで28億ドル(約3460億円、税引き前)の減損損失を2015年6月期通期決算で計上すると発表した。シェール革命による原油やガス価格の下落を受け、採算性の低いガス田の開発計画を見直す。米シェール事業への設備投資額を16年6月期は前年度より55%減らすことも明らかにした。

税引き後の減損額は20億ドルになる。大半は米国南部におけるシェールガス事業のガス田の一つ「ホークビル・フィールド」に関するもの。同社は付近でパーミアン、ブラック・ホークなどのガス田を保有するが、これらが価値の高い軽質油も産出するのに対し、ホークビルはメタンが主で採算性が低い。同社はホークビルについて「地質構造が複雑で、開発計画を修正した」と説明した。

BHPビリトンは11年に米シェール開発のペトロホーク・エナジーを約120億ドルで買収し、シェール事業に本格参入した。しかし、米シェールの増産基調が続き、原油価格は11年当時の1バレル100ドル超から足元で50ドル前半に低迷。天然ガス価格も低い水準にとどまる。同社は今年1月、ホークビルを含む米シェールガス事業で、掘削装置を26カ所から4割減らすと発表していた。

石油部門プレジデントのティム・カット氏は「ホークビルの減損は残念だが、パーミアンなど他の米シェール資産は好調だ」と強調する。一方で米シェール事業への設備投資を15年6月期の34億ドルから16年6月期は15億ドルに減らすと述べた。

BHPビリトンは事業規模が大きく生産性が高い鉄鉱石や銅、石油、石炭の4本柱に経営資源を集中させる戦略をとっており、原油やガスの価格動向次第でシェール事業をさらに見直す可能性がある。

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