2018年11月14日(水)

プーチン氏、米国に協力呼び掛け 「建設的対話を」

2017/6/15 23:37
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【モスクワ=田中孝幸】ロシアのプーチン大統領は15日、国営テレビで全土の国民から寄せられた質問に答える毎年恒例の特別番組に出演した。米上院がロシアへの制裁強化法案を可決したことに「(米)国内の政治抗争」が原因と指摘。「我々は建設的な対話に心を開いている」と述べ、米国との関係正常化への「余裕」を示した。

米ロが協力できる分野としては大量破壊兵器の拡散防止、イランの核開発問題やウクライナ問題を列挙。トランプ米大統領が離脱を表明した地球温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」については「この分野で米国抜きで何かを合意するのは意味がない」と再交渉に応じる考えを示し、トランプ氏への配慮を見せた。

米大統領選へのロシアの介入疑惑に関するコミー前米連邦捜査局(FBI)長官の証言には「コミー氏は全く証拠を示さなかった」と強調。米国こそ過去のロシアの選挙に介入しようとしてきた、と批判した。

ロシアが軍事介入したシリア内戦に関しては、米国が後押しする反政府勢力と敵対するアサド政権軍を支援していく考えを表明。シリアでの実戦経験がロシアの兵器産業の質の向上に大きな貢献をしたと強調した。

4時間にわたった今回の特別番組では、子育てや環境、住宅、障害者への医療など市民生活に密接に関わる問題に大半の時間を割いた。モスクワ郊外で深刻化するごみ処理の問題では、先端技術を持つ日本企業と共に近代的な処理場を造って解決する考えを示した。

ロシアでは生活水準の悪化に苦しむ市民が当局への不満を募らせており、12日には全土の主要都市で政権の腐敗を糾弾するデモが発生した。プーチン氏には来年3月に予定する大統領選に向け、一般市民の生活に寄り添う姿勢をアピールする狙いがあったとみられる。

番組中では自身の2人の娘はモスクワに住んでおり、2人の孫がいることも明らかにした。プーチン氏が自らの家庭生活に言及するのは珍しく「私は彼らに王族のようではなく、普通の人々のように育ってほしい」と語った。

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