2019年2月20日(水)

印ロが防衛協力拡大 軍用ヘリ共同生産など

2016/10/15 23:44 (2016/10/16 1:21更新)
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【ゴア(インド南部)=黒沼勇史】インド訪問中のロシアのプーチン大統領とインドのモディ首相は15日、印南部ゴアで会談し、防衛協力の拡大で合意した。ロシアが技術を持つ軍用ヘリコプターの共同生産や、インドによるロシア製地対空ミサイルの購入を決めた。インドはロシアからの武器調達が多かったが、近年は米欧からの購入を増やしていた。ロシアとの関係を再確認することで、政治的なバランスをとる狙いがある。

両首脳は15日に開幕した第8回BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)首脳会議のためゴア入りしている。モディ首相は15日、中国の習近平国家主席とも会談し、テロ対策や経済協力について議論した。BRICS首脳会議は16日に閉幕する。

印ロ両首脳が共同生産で合意した軍用ヘリは「カモフ(Ka)226T」。モディ首相は首脳会談後の共同記者会見で、インドの国産化政策「『メーク・イン・インディア』という我々の目的にも資する」と言及。両国で共同出資会社を設立しインド国内で200機以上を生産する見込みだ。

ロシア製の地対空ミサイル「S400」をインドが購入することでも合意した。インドは飛行距離400キロメートルともされる同ミサイルの購入で防空体制の強化につなげる。両首脳は価格など詳細を明らかにしていないが、50億ドル(約5200億円)規模の取引との見方もある。両国の造船所で同一のフリゲート艦を製造しインドが購入することでも一致した。

15日の会談で両首脳は計19件の合意事項などに署名した。ロシアがインド南部タミルナド州のクダンクラム原発で納入を進める原子炉についても、既に2号機は納入済みで、両首脳は共同記者会見中、3、4号機の着工にもビデオ映像を通じて立ち会った。5、6号機の増設についても協議を進めている。

インドは防衛装備の近代化を進めている。現在の装備はロシアから冷戦期に購入したものが多く、インドは近年、米仏などからの調達を増やしている。ロシアはモディ政権が進める軍備の国産化に協力する形で巻き返しを図る狙いだ。

15日開幕のBRICS首脳会議にはプーチン大統領、習主席のほか、南アフリカのズマ大統領、8月に就任したブラジルのテメル大統領も出席する。同時開催の「ベンガル湾多分野技術経済協力イニシアチブ(BIMSTEC)」にはミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問も初訪印し出席する予定だ。

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