2019年2月16日(土)

北朝鮮「新型ミサイル発射に成功」 正恩氏が実験視察
「大型核弾頭の装着可能」

2017/5/15 10:47
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【ソウル=山田健一】朝鮮中央通信は15日朝、北朝鮮が新型の地対地中長距離弾道ミサイル「火星12」の発射実験を14日に実施し、成功したと発表した。新型は「大型核弾頭の装着が可能」と主張。実験を視察した金正恩(キム・ジョンウン)委員長は、米国やその同盟国が「正しい選択をするまで、核兵器と攻撃手段をさらに多く製造し、必要な実験を進めよ」と指示を出した。挑発を続けて米国に譲歩を迫る姿勢を改めて示した。

朝鮮中央通信によると、14日の発射実験は「新型弾道ミサイルの技術特性を確認するため」に実施した。ミサイルは「高度2111キロメートルまで上昇し、787キロメートル離れた公海上の目標水域に正確に到達した」としており、高度や飛距離は日本政府の分析とほぼ一致する。

発射実験は「周辺諸国の安全を考慮して高い角度で発射した」と主張した。発射角度を高くしてミサイルの落下速度を上げ、迎撃を難しくする「ロフテッド軌道」で発射したとする日本政府の見方が裏付けられた。

同通信は、新開発したミサイルエンジンの信頼性を再確認したほか、大気圏再突入時の弾頭部の誘導性能や核弾頭爆発システムの正確性も確認したとしている。

新型ミサイルは、従来の中距離弾道ミサイル「ムスダン」を改良し、射程を4千キロメートル以上に延ばした可能性があるが、全く新しいミサイルの可能性もある。詳細は不明だ。「米アラスカが射程に入る5千~6千キロメートルまで飛行可能な長距離ミサイル能力を示した」(朴輝洛・韓国国民大政治大学院長)との指摘もある。

朝鮮中央通信の報道が事実だとすると、核弾頭の搭載システムが進化したことになり、日本や米国に対する直接的な脅威が増す。一方で、正恩氏によるミサイル開発継続の指示が「米国が正しい選択をするまで」と条件付きとなっていることから、米国との直接対話を望む北朝鮮の思惑をにじませた可能性もある。

日本政府によると、北朝鮮は14日朝、平安北道亀城(クソン)付近から東北東方向に弾道ミサイルを発射した。ミサイルは約30分飛行し、日本海のロシアに近い水域に落下した。

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