2017年12月11日(月)

米医療保険再編、2件頓挫 当局が寡占懸念で差し止め

2017/2/15 11:37
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 【ニューヨーク=平野麻理子】米医療保険業界の大型再編2件が相次いで頓挫した。業界3位エトナと4位ヒューマナ、2位アンセムと5位シグナは2015年7月に相次いで再編方針を発表したが、いずれも14日に取り下げを明らかにした。合併で市場の寡占が進み、消費者の不利益につながる恐れがあるとして司法当局から計画を差し止められていた。

 15年7月にエトナがヒューマナを370億ドル(約4.2兆円)、アンセムがシグナを542億ドルで買収すると発表していた。発表当初から司法当局の認可を得られないとの懸念があったが、17年に入って当局が実際に買収計画の差し止め判断を下した。

 エトナとヒューマナは合併計画の破棄で合意した。エトナのマーク・ベルトリーニ最高経営責任者(CEO)は「両社とも加入者の期待に応えるためにそれぞれの戦略で前に進む必要がある」とコメントした。エトナは契約に基づいて、ヒューマナに10億ドルの違約金を支払う。

 一方、シグナとアンセムは合併計画の破棄を巡り対立している。シグナは14日、「当局から認可を得るのは難しい状況」だとして、アンセムに合併計画の破棄と違約金18.5億ドルの支払いを求めて、デラウェア州衡平法裁判所に提訴した。シグナはさらに合併交渉の過程で損失が生じたと主張し、アンセムに130億ドルの支払いも求めた。

 これに対し、アンセムはシグナの提訴は無効だとして「アンセムは合併計画に基づく権利を行使していく」との声明を出した。

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