2019年6月26日(水)

中国、バングラに2.1兆円融資 インフラ整備など支援

2016/10/14 22:57
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【ニューデリー=黒沼勇史】中国の習近平国家主席は14日、バングラデシュの首都ダッカを訪問し、ハシナ首相と会談した。両首脳はインフラ整備など27項目の合意事項や覚書に署名。バングラ外務省高官によると、中国側は今後、バングラに対し200億ドル(約2兆1千億円)の融資を実行すると約束した。習氏が提唱する中国と欧州を海路と陸路で結ぶ「一帯一路(新シルクロード)構想」を強化する狙い。

中国国家主席がバングラを訪れるのは約30年ぶり。15~16日にはインドで開くBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)首脳会議に参加する。

中国はインド洋の沿岸諸国への経済的な関与を通じてインド包囲網を築く「真珠の首飾り作戦」を進めている。インドの隣国バングラとの関係強化は戦略的に重要だ。

合意事項には発電所や港湾、鉄道関連施設の整備が含まれたもよう。両首脳は14日、南部チッタゴンのカルナプリ川の地下を通す複数車線のトンネル建設事業の着工も生中継の映像でみた。

習主席は首脳会談後の共同記者会見で「中国とバングラの関係を『緊密な包括的協力パートナーシップ』から『戦略的協力パートナーシップ』に引き上げる」と述べ、2国間関係を深める意図を明確に示した。両国間の自由貿易協定(FTA)の実現可能性も共同で研究していくという。

ハシナ首相は2019年の総選挙を控え実績作りに力を注ぐ。「特にインフラを目玉にする狙いで、道路、橋梁、鉄道の整備を急いでいる」(在ダッカ外交筋)。インドのモディ首相も昨年ダッカを訪れ20億ドルの融資枠を供与すると約束した。

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