2019年9月23日(月)

ベトナム首相「インフラ開発、引き続き日本と連携」

2016/5/14 20:32
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【ハノイ=富山篤】ベトナムのグエン・スアン・フック首相は14日、日本経済新聞などの取材に応じ、中国が軍事拠点化を進める南シナ海問題について「日本との協力はさらに進展するだろう」と述べた。原子力発電所・高速鉄道など大型インフラ開発でも「日本と引き続き連携する」とし、グエン・タン・ズン前首相の路線を踏襲する考えを示した。

インタビューに答えるベトナムのグエン・スアン・フック首相(14日、ハノイ)

4月に就任したフック首相は26~27日の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)拡大会合に合わせ初めて訪日する。安倍晋三首相とも会談する見通し。ズン前首相は安倍政権とつながりが深かったため、フック首相の対日姿勢が注目されていた。

ベトナムは南シナ海の西沙(英語名パラセル)、南沙(同スプラトリー)の両諸島で中国と領有権を争っている。フック首相は「日本との防衛協力は新たな発展段階を迎えており、さらに進展する」との見通しを示した。4月中旬には同国南部の戦略の要衝、カムラン湾に海上自衛隊の護衛艦2隻が初めて寄港した。「人材育成、装備品協力など様々な日本の支援に感謝する」とした。

インフラ開発では「ハノイの大型橋『ニャッタン橋』、ノイバイ空港国際ターミナルなど日本が政府開発援助(ODA)で整備してくれたインフラはベトナムに大きな利益をもたらしている」と強調。ハノイとホーチミン市を結ぶ高速鉄道、南部ニントゥアン省で建設予定の原発など「高い技術が必要なインフラ開発は日本との連携を引き続き強化する必要がある」と語った。

フック首相は22日には初めて来越するオバマ米大統領と会談する。フィリピンの次期大統領に中国寄りとも取れる発言をするドゥテルテ氏の就任が決まる中で、南シナ海問題を巡るベトナムと日本の協力強化は一段と重要になる。

フック首相の任期の今後5年間は環太平洋経済連携協定(TPP)など多くの経済的な環境変化が見込まれる。その対応については「ドイモイ(刷新)政策から今年は30周年。外資の誘致はベトナムの一貫した基本政策であり、より多くの外資が投資できるような透明性の高い環境整備を進める」と話した。

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