少女像乗せた路線バス、ソウルで運行
日本大使館近くを通行

2017/8/14 18:47
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【ソウル=山田健一】韓国のソウルで14日、旧日本軍の従軍慰安婦問題を象徴する少女像を座席に置いた路線バスが運行を始めた。同市内の日本大使館近くを通る路線で9月末まで運行される。南部の光州市では同日、新たに5体の少女像が公園などに置かれた。

バス5台に一体ずつ設置された少女像は、プラスチック製で高さ約1.3メートル。運行する民間企業、東亜運輸(ソウル市)が企画した。聯合ニュースによると、乗車した朴元淳(パク・ウォンスン)市長は「バスに乗りながら慰安婦として犠牲になった多くの人々を追悼することができる」と話した。

14日には、小型の少女像を広場に500体並べる行事もソウルで開かれた。慰安婦問題に取り組む財団などが主催した。光州市では市民団体などが制作した少女像5体の除幕式があった。聯合ニュースによれば、韓国各地には現在75体程度の少女像が設置されている。

市民団体の連合組織は毎年8月14日を「日本軍慰安婦メモリアルデー」に指定している。1991年の同日に元慰安婦が初めて記者会見し、慰安婦の実情に関して証言したためだ。文在寅(ムン・ジェイン)政権も同日を政府指定の記念日として制定する方針だ。

韓国では太平洋戦争中に旧日本軍に徴用され軍需工場などで働いた元労働者を象徴する像が12日にソウルと郊外の仁川に置かれたばかり。文政権の発足から近く100日を迎えるのを前に、支持母体を自任する市民団体などが歴史問題で対日姿勢を強めるよう働きかけている可能性がある。

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