英金融当局、サウジアラムコ上場誘致へ特別待遇を検討

2017/7/14 9:13
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【ロンドン=黄田和宏】英金融規制当局の金融行為監督機構(FCA)は13日、国有企業の新規株式公開(IPO)に関して特別な上場区分を設ける検討を始めたと発表した。国有企業の民営化を後押しするのが狙いで、上場先を選定中の世界最大の石油会社、サウジアラムコのロンドン市場への誘致をにらんだ動きとみられる。

FCAのアンドリュー・ベイリー長官は「国家株主は民間の個人や企業とは(上場の)動機や本質が異なる」と述べた。特別区分の上場企業に対しては、少数株主の権利保護などの要件を一部緩和する見通しだ。

サウジアラムコは2018年の上場を目指して、ロンドン証券取引所やニューヨーク証券取引所など、海外での上場先の選定を進めている。英国は同社に特別待遇を用意することで、過去最大のIPO誘致に向けて交渉を有利に運びたい考えだ。

欧州連合(EU)から離脱する英国にとって、金融センターとしての求心力を維持するには、有力企業を誘致することが不可欠となる。中東などでは今後、財政資金の調達のために国有企業の民営化が増える見通しで、これらの企業にも広く門戸を開く方針だ。

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