台湾、食の安全策強化 総統が指示
【台北=共同】台湾の馬英九総統は13日夜、飼料を混ぜたラードなど違法食品が相次いで発覚したのを受け、安全保障政策を協議する「国家安全会議」を開き、食の安全対策強化を指示した。
馬総統は、問題商品の製造・販売に関与したとされる「正義」「強冠」などの大手を「悪徳企業」と名指しで批判、不買を呼び掛けた上で、行政院(内閣)への「食品安全事務室」新設などを指示した。食の安全をめぐる国家安全会議開催は初めて。
問題企業のラードは台湾のシェアの大半を占めていたため、政府は緊急措置として日本などからの輸入を拡大する方針。