英のEU離脱、IMF「経済鈍化や株安の恐れ」
【ロンドン=小滝麻理子】国際通貨基金(IMF)は13日、6月23日の国民投票で英国の欧州連合(EU)離脱が決まった場合、英経済の成長鈍化や株価下落につながる恐れがあると警告した。ロンドンで記者会見したIMFのラガルド専務理事は「英国のEU離脱に関して良い点は見当たらない。世界的にも(離脱に関して)多大な懸念が生じている」と強調した。
IMFは13日、年1回の英経済の状況に関する報告書を公表。そのなかで、EU離脱となった場合、金融市場の価格変動が高まり、株価や住宅価格の大幅な下落を招く可能性があるとした。英国内への資金流入減や生産停滞につながり、過去最大規模にある経常赤字がさらに拡大する恐れにも言及した。