イタリア新内閣が発足 13日に議会信任投票

2016/12/13 9:57
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【ジュネーブ=原克彦】イタリアのパオロ・ジェンティローニ前外相(62)は12日、大統領府で首相就任を宣誓し新内閣を発足させた。13日に議会での所信表明演説と信任投票に臨む。15日に予定する欧州連合(EU)の首脳会議で首相としての外交デビューを果たす見通し。新内閣は暫定政権との位置付けだ。

ジェンティローニ氏は宣誓式に先立ち、閣僚名簿をマッタレッラ大統領に提出。銀行の健全化を急ぐ狙いから、パドアン経済・財務相ら主要閣僚の大半は留任した。外相には議会最大勢力の民主党と連立を組む新中道右派のアルファノ前内相を充てた。

新内閣についてジェンティローニ氏は「顔ぶれを見ての通り、レンツィ政権の革新を続けるもの」と語った。また政権として「中間層や雇用が不足する南部の苦しみは無視できない」と指摘、経済情勢の厳しさを認めた。宣誓式では慣例に従い、レンツィ前首相から閣議の開始を告げるベルを引き継いだ。

新内閣が実権を持つ政権になるには上下院の両方で信任を得る必要がある。民主党を軸とする連立与党は上下院で過半数を占め、与党から大規模な造反が出ない限り信任されるのは確実だ。

民主党の書記長(党首)を務めるレンツィ氏は12日の民主党の会合で「これからの数カ月で国政選挙に向かうのは明白だ」と語った。2017年4~6月にも総選挙が行われるとの見方がある。

同国では4日の国民投票で上院の権限を大幅に縮小する憲法改正案が否決され、賛成を呼びかけたレンツィ前首相が辞任。議会解散権と首相指名権を持つマッタレッラ大統領は総選挙を回避し、暫定政権の発足を求めた。

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