北朝鮮の核ミサイル警戒 米国防総省報告書

2016/2/13 11:02
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【ワシントン=芦塚智子】米国防総省は12日、北朝鮮の軍事力に関する報告書を公表した。北朝鮮は米本土に到達可能な核弾頭搭載の長距離ミサイルの開発に力を入れているとして懸念を表明。特殊部隊も増強していると指摘し、小規模な攻撃や挑発行為の危険性を警告した。

報告書は2012会計年度の国防権限法に基づき、議会への提出が義務付けられている。今回で3度目。北朝鮮が核開発を進めると同時に、テポドン2号や移動式の「KN08」などの大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発を継続しており、「地域の安定と米国の国家安全保障への脅威は増大している」と警戒感を示した。

北朝鮮はKN08の発射装置を少なくとも6基保有していると推計した。ただ、発射試験を実施していないことから、現時点での技術的な信頼性は低いと分析した。

また北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を開発しており、最低1基の発射装置を保有していると明記した。北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対処するため、国防総省は日本や韓国をはじめとする国際社会と引き続き緊密に連携していくと表明した。

報告書は、北朝鮮は通常戦力が米韓に比べ低下していることから、特殊部隊の能力を「非対称の威圧」に不可欠とみなし重視しているとの見方を示した。北朝鮮が米韓の圧倒的な反撃を招くような大規模な攻撃を仕掛ける可能性は低いが、小規模な攻撃や挑発を実行する基準は「不透明だ」として、小規模な攻撃が急速に拡大する恐れもあると懸念を示した。

サイバー攻撃能力に関しては、自国のネットワークが隔離されていることなどから、効率的でリスクの少ない魅力的な攻撃方法とみなしているようだと分析した。北朝鮮が関与した例として、2014年のソニー米子会社へのサイバー攻撃を挙げた。

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