NATO事務総長、北朝鮮の弾道ミサイル発射を非難
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【ブリュッセル=森本学】12日の北朝鮮による弾道ミサイル発射を受けて、各国・機関から非難が相次いだ。
北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は12日、北朝鮮による弾道ミサイル発射を巡って声明を公表し、「繰り返される挑発と国連安全保障理事会決議違反は(東アジア)地域と国際社会の安全を損ねる」と強く非難した。
そのうえで「北朝鮮はさらなる挑発をやめて、弾道ミサイル技術を用いたあらゆる発射を停止し、安保理決議に従って核弾道ミサイル計画を完全かつ検証可能で不可逆的な形で、きっぱりと放棄しなければならない」と求めた。
イタリアの外務省は12日、北朝鮮のミサイル発射に対し「重大な懸念」を表明した。「度重なるミサイル発射や核実験が平和と安全保障への脅威となっている」と指摘。北朝鮮が国際社会から孤立するのを防ぐためにも、「開発をやめるべきだ」と訴えた。
中国の国営新華社など各メディアは12日午前、北朝鮮のミサイル発射を一斉に速報し、関心の高さを示した。共産党機関紙、人民日報系の環球時報(電子版)は「トランプ米政権の反応をみるためだ」との見方を紹介したうえで、「米韓にミサイル迎撃システムの整備を進める口実を与え、中国の戦略的利益を損ねる」との警戒感を示した。