2019年1月21日(月)

首脳会談へ「慰安婦」対応求める 韓国大統領会見

2015/1/12付
保存
共有
印刷
その他

【ソウル=加藤宏一】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は12日、大統領府で年頭の記者会見に臨み、安倍晋三首相との首脳会談の実現について「日本の姿勢転換が重要だ」と述べ、慰安婦問題での対応を要求した。北朝鮮には核開発の中止を改めて求めるとともに、まず南北の当局者会談に応じるよう促した。

ソウルの大統領府で内外メディアとの記者会見を行う韓国の朴槿恵大統領(12日)=聯合共同

ソウルの大統領府で内外メディアとの記者会見を行う韓国の朴槿恵大統領(12日)=聯合共同

朴氏が国内で質疑応答を伴う記者会見を開くのは1年ぶりだ。外交については米国との同盟関係、中国との「戦略的協力パートナーシップ」の重要性に触れた後、日本に言及した。「国交正常化50周年にふさわしい日本との新しい関係を模索していく」としながらも、安倍氏との会談に慎重な姿勢を保った。

昨年11月に北京で開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)で安倍氏と会話した際、慰安婦問題の解決に向け努力する方針で一致した。今回の会見で朴氏は日韓外務省の局長級協議で「(慰安婦問題の解決に向けた)条件が十分に整っておらず残念だ。解決しなければ(首脳会談は)難しい」などと述べた。

北朝鮮との関係では、2月19日の旧正月前後の離散家族の再会を実現すべく北朝鮮の対応に期待を示した。金正恩(キム・ジョンウン)第1書記との南北首脳会談が可能だとしつつも「北朝鮮の誠意ある姿勢が必要だ。核問題が全く解決できていない」と強調した。北朝鮮が要求する韓国の独自制裁の解除には「心を許して対話をすれば接点を見つけられる」と語るにとどめた。

朴氏は冒頭発言の大部分を経済対策の説明に割き、昨年の年頭会見で打ち出した「経済革新3カ年計画」を本格化すると表明した。公共部門や労働、金融部門などで構造改革を進め、ベンチャー企業の育成に注力する。「何よりも不動産市場を回復させなければならない」とも訴えた。

韓国政府内では経済の回復には収監中の財閥オーナーらを仮釈放し、設備投資などを刺激すべきだとの意見も出ている。朴氏は「企業人だからといって特恵を受けるべきでないが、逆差別をしてもいけないと思う」と語り、仮釈放の可能性を否定しなかった。

元側近のチョン・ユンフェ氏の国政介入疑惑について「検察の捜査ですべてがでっち上げと明らかになった」とする一方で、大統領府の内部文書の流出を受け「申し訳なく思っている」と謝罪した。側近の交代を求める声には「交代の理由が無い」と否定した。

日経電子版が2月末まで無料!いつでもキャンセルOK!
お申し込みは1/31まで

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報