2019年1月23日(水)

サウジ、エジプト支援を強化 洋上橋建設で両首脳合意

2016/4/12 21:45
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【ドバイ=久門武史】サウジアラビアのサルマン国王が7~11日、エジプトを訪れシシ大統領と会談し、両国を結ぶ洋上橋の建設や投資の拡大で合意した。イランとの対立が増すなか、サウジと親密でアラブ世界の要でもあるエジプトに支援を強める。対照的に、イラン寄りと見なしたレバノンへの支援は止めており「アメとムチ」を使い分ける姿勢も透ける。

サウジはエジプトと160億ドル(約1.7兆円)の投資ファンドの設立で合意。原油輸入への融資や、エジプトのシナイ半島に経済特区をつくることでも一致した。いずれもエジプト経済の底上げにつながる。

両国間に橋を架ける計画について、サウジ紙は紅海とアカバ湾を結ぶチラン海峡のチラン島を通る23キロのルートで、総工費は40億ドルになるとの見方を伝えた。両政府はチラン島など2島の領有権がサウジにあることも確認した。

シシ政権はサウジと親密だが、湾岸諸国ほどには寄り添ってこなかった。サウジが主導するイエメンへの軍事介入に地上部隊を派遣せず、シリアのアサド大統領の処遇を巡っても温度差がある。今回の協力強化でエジプト経済はサウジ依存を深める。サウジはシシ政権の協力に期待を込める。

逆にサウジが圧力を強めるのがレバノンだ。2月にレバノン軍と治安部隊への計40億ドルの支援を中断した。レバノンがイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」の影響で、サウジに反する立場を取ったからだ。ヒズボラはシーア派の大国イランが後ろ盾だ。レバノンは1月にイランで起きたサウジ大使館襲撃事件を非難する共同声明に賛同しなかった。

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