グーグルの自動運転車、人工知能が「運転手」 米運輸省見解

2016/2/12 9:37
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【シリコンバレー=小川義也】米グーグルが開発中の自動運転車について、米運輸省は搭載されている人工知能(AI)を法律上の「運転手」とみなす見解を示した。自動車の安全基準などを定める当局が、同社の自動運転技術に一定のお墨付きを与えた格好。「ドライバーレスカー(無人運転車)」の実用化を目指すグーグルにとっては追い風となる。

グーグルが設計した自動運転車のプロトタイプ

グーグルが設計した自動運転車のプロトタイプ

グーグルの持ち株会社アルファベット傘下で、自動運転車の開発を手掛ける研究組織「X」の問い合わせに対し、米運輸省高速道路交通安全局(NHTSA)が書面で回答した。

NHTSAは「実際に人間でないものが車両を運転しうるとすれば、運転しているものは(誰でもではなく)何でも『運転手』とみなすのが妥当だ」と指摘。その上で、グーグルが開発中の自動運転車の場合、AIが「実際に車両を運転している」との見解を示した。

米国ではカリフォルニア州が昨年12月、市販する自動運転車に運転免許を持った人間の搭乗を義務付ける独自の規制案を発表。「安全上、ドライバーレスカーは当初は認めない」とする州に対し、グーグルは「人間の運転手の方が安全だという考えは誤り。機械に任せた方が安全だ」と反論していた。

ただ、NHTSAの回答は現行法の「解釈」にとどまっており、装備やデザインに関する安全基準自体は変わっていない。グーグルが開発中の自動運転車はハンドルやブレーキなどがなく、従来の車とは抜本的に異なるため、安全基準が見直されない限り、グーグルの自動運転車は「特例」扱いにとどまる。本格的な普及には法律の改正が必要となる。

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