プーチン氏、アサド政権擁護 米国務長官が12日初訪ロ

2017/4/12 1:22
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【モスクワ=川合智之】ロシアのプーチン大統領は11日、シリアのアサド政権による化学兵器使用疑惑はでっち上げだと主張し、国連の調査を要求した。アサド政権を擁護する姿勢を明確に打ち出し、ロシアに影響力の行使を求める米国をけん制した。ティラーソン米国務長官はトランプ政権の閣僚として初めてロシアを訪問し、12日にラブロフ外相と会談する。協議は難航しそうだ。

プーチン氏は「アサド政権を陥れるためにシリアで化学兵器の使用が準備されているとの新たな情報がある」と述べ、アサド政権による兵器使用を断定してシリアを攻撃した米国に反論した。「西側の結束のためにロシアとシリアは都合の良い敵だ」などと指摘した。イタリア大統領と会談後に記者団に語った。

ティラーソン氏はイタリア中部ルッカで11日まで開かれた主要7カ国(G7)外相会合に出席後、モスクワに入った。同氏は同日、メディア向けの声明の中で「我々とともにシリアの将来のために重要な役割を果たすか、アサド政権やイランとの同盟を維持するかだ」と述べ、ロシアに協調を呼びかけていた。

ロシア外務省はその直後にロシア、イラン、シリアの3カ国の枠組みで週末に外相会議を開くと発表した。同日の外務省の別の声明は「米国と対立ではなく建設的な関係を望む」としながら「ロシアは正当な国益をあきらめることはない」と強調。軍事的な挑発を繰り返す北朝鮮に対する「米国の武力行使の可能性に強い懸念」も表明した。

ティラーソン氏はエクソンモービル時代にロシアとエネルギー開発で合意し、プーチン氏から勲章を授与されたこともある。ただ、今回、プーチン氏と面会できるかどうかは「まだ分からない」(ペスコフ大統領報道官)。プーチン氏との直接協議は外相会談での米国の出方次第との見方もある。

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