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「反トランプ」デモ拡大 全米25都市で、一部暴徒化

【ニューヨーク=高橋里奈】米大統領選で共和党のドナルド・トランプ氏が勝利したことに抗議する米国内のデモが広がりをみせている。米CNNによると少なくとも全米25都市で行われ、数万人が参加した。一部は暴徒化し、多数の逮捕者も出た。トランプ氏はツイッターを通じ「デモはプロの活動家によるものだ」と反発した。

「私の大統領ではない」「人種差別と戦う」。10日、トランプ氏の当選に抗議するプラカードを掲げた人々が全米各都市で反対運動を再開した。ニューヨークや西部のオークランドなどでは9日夜に大規模な抗議デモが起きたが、10日も西部シアトルや南部ダラス、東部フィラデルフィアなどでデモが行われた。

西部ポートランドでは数千人がデモに集まり、一部がれんがを投げたり商店のガラスを割るなど暴徒化した。公共の建物に「くたばれトランプ」などと落書きする人や路上の車両をたたき壊す人なども続出。当初は平和的な行進だったが警察は「暴動」だとして取り締まりを強化、逮捕者も出た。ロサンゼルスでは警官が負傷するなどで200人近くが逮捕された。

西部のサンノゼではトランプ支持者がなぐられたり、卵を投げつけられたりする事件が起きた。サンフランシスコでは高校生らがメキシコ国旗や性的少数者(LGBT)を象徴するレインボーの旗を掲げ、トランプ氏は「私の大統領ではない」と叫びながらダウンタウンを行進した。

ニューヨーク中心部のトランプ氏が経営する「トランプタワー」周辺は警官が警備を強化。通行止めとなるなど厳戒態勢が敷かれた。集まった抗議者は警官に囲まれながらプラカードを掲げて抗議した。デモ参加者の29歳男性は「彼が大統領になるなんて気分が悪くて仕方がない」と訴えた。

抗議活動は週末にかけてもニューヨークなど各地で続く見通し。交流サイト(SNS)での呼びかけに応じ、参加者はふくれあがる傾向にある。

トランプ氏は頻発する抗議デモを受け、ツイッターに「とてもオープンで成功した大統領選だったのに、メディアに扇動されたプロの活動家が抗議している」と投稿。「とても不公平だ」とコメントした。

大都市では若者を中心に抗議活動が続くが、郊外では「選挙結果には満足している。嘘つきのヒラリー・クリントン氏よりはましだ」(43歳の白人男性)とトランプ氏を支持する声も聞かれる。

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