中国人民銀、ビットコイン取引所を検査
【上海=張勇祥】中国人民銀行(中央銀行)は11日、ビットコインの大手取引所の検査に着手したと発表した。外貨管理やマネーロンダリングなどで違法行為がないかを重点的に調べる。取引の規制強化につながるとの見方から、ビットコインの人民元建て価格が一時6000元を割り込むなど急落した。
中国では2015年の元切り下げ以降、ビットコインの取引増加に拍車がかかった。投機的な売買に加え、資産を海外に移転する動きも拡大しているもよう。16年は世界のビットコイン取引のうち約9割を中国が占めた。
中国の通貨当局は資本の流出につながりかねない取引に警戒を強めている。企業の海外送金、M&A(合併・買収)などへの規制を強化しているほか、個人の外貨両替に対しても1月から申請書の提出を義務づけた。
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