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アップル、地図サービスに歩行者目線の画像追加

【シリコンバレー=兼松雄一郎】米アップルは10日、地図サービスに実際の街路画像を加えることを明らかにした。カメラを搭載した自動車を世界各地で走らせて撮影する。個人情報の保護に配慮し、地図上の街路画像では顔や自動車のナンバープレートなどを特定できないようにする。地図サービスで大きく先行するグーグルとの差を縮める狙いだ。

今月15日から30日までの間にロンドン、ロサンゼルス、ダブリンなど、米、英、アイルランドの多くの都市で車載カメラを使って撮影し、情報を蓄積していく。その後は世界各国に撮影範囲を広げていくとみられる。

競合のグーグルは2007年から自社の自動車を走らせて撮影した街路画像を地図に表示するサービス「ストリートビュー」を先行して始めている。室内の画像などまでサービスの範囲を広げている。

ただ、サービス開始後、欧州を中心にプライバシー侵害で訴えられる事例が相次いだ。アップルはこうした問題が起きないよう、事前に撮影地域を開示し、問い合わせ窓口もつくった。

アップルは12年に地図サービスを始めたが、情報の間違いが多く、すぐにティム・クック最高経営責任者(CEO)が謝罪に追い込まれた。一方のグーグルは13年には道案内アプリで急成長しているイスラエルのベンチャー、ウェイズを買収。交通渋滞の更新頻度を上げるなど情報の質を高め、アップルとの差はさらに広がった。

アップルもその後、地図ベンチャーを相次ぎ買収。情報の精度は徐々に改善され、ようやくサービスの大幅な刷新に打って出る段階になってきた。今秋からは階段の数やホームから出口までの距離などまでも考慮した詳細な都市交通の乗り継ぎ情報を提供する。

5月には拡張現実(AR)ソフト開発ベンチャー、独メタイオを買収した。同社は立体認識に優れた技術を持っており、スマートフォン(スマホ)などのカメラで周囲の物体に照準を合わせることで道案内などにも応用できる。将来には地図サービスにこうした機能も加わりそうだ。

アップルは自動運転技術や電気自動車(EV)などの研究も進めており、関連性の高い地図サービスのてこ入れは長期的な課題となっている。

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