2019年8月22日(木)

人民元2%切り下げ 中国人民銀、輸出回復めざす

2015/8/11 11:03 (2015/8/11 12:59更新)
保存
共有
印刷
その他

【上海=土居倫之】中国人民銀行(中央銀行)は11日、人民元売買の基準となる対ドルの為替レートである「基準値」の算出方法を変更すると発表した。これに伴い人民銀は11日の基準値を前日から約2%切り下げた。市場では人民元が一時約3年ぶりの安値水準に急落した。事実上の人民元切り下げにより、中国は低迷する輸出競争力の回復を目指す。

基準値の切り下げを受け、11日の上海外国為替市場は人民元の対ドル相場が1ドル=6.253元と急落して始まった。前日終値は1ドル=6.2097元だった。切り下げは想定外だったため、人民元の売りが膨らんだ。市場では取引時間中に一時1ドル=6.3360元と、2012年9月以来、約3年ぶりの安値水準を付ける場面があった。

人民銀は11日から基準値を市場の前日終値などを参考に決めるとしており、より市場の実勢を反映しやすくなる。これまでは銀行から毎朝報告される為替レートをもとに人民銀が決めていたが、市場の実勢レートとの差が大きかった。

人民銀は声明で「人民元の基準値と市場の為替レートとの乖離(かいり)が大きくなっており、基準値の地位や権威に悪影響を及ぼしていた」と変更理由を説明した。

人民銀は市場で取引される人民元の水準を基準値の上下2%以内に制限している。一定の範囲内で相場を動かす管理変動相場制となっている。

中国国務院(政府)は7月24日、貿易促進策の一環として人民元の変動幅を一段と拡大する方針を表明し、人民銀など関係機関に具体的な検討を指示していた。

中国の7月の輸出額は前年同月比8.3%減だった。人件費の上昇に加えて人民元高で国際競争力が低下しており、人民元の切り下げで輸出をてこ入れする狙いがある。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報

新しい日経電子版のお知らせ

より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。

※もとの電子版にもすぐ戻れます。