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トルコ大統領選、エルドアン首相が当選 初の直接選挙

【イスタンブール=花房良祐】トルコで大統領選挙が10日実施され、選挙管理当局の発表によると、イスラム色の強い公正発展党(AKP)を率いるエルドアン首相(60)が過半数の票を獲得、当選した。首相在任中に高成長を実現させた経済政策が保守的なイスラム層に評価された。エルドアン氏は同日、首都アンカラで「新生トルコに向かって扉を開く日が来た」と勝利演説した。

10日、トルコの首都アンカラで、大統領選で当選し支持者らに手を振るエルドアン氏(ロイター=共同)

同国で初の直接投票による大統領選となった。任期は5年で2期目の再選も可能。再選されれば2024年までトルコに君臨する。首相在任は11年にわたり、長期政権が続くことによる弊害も世俗派や野党勢力から批判されていた。

開票率99%時点で、エルドアン氏は約52%を得票。最大野党の共和人民党(CHP)と民族主義者行動党(MHP)の統一候補、イフサンオール・イスラム協力機構・前事務局長は約38%、クルド系政党の候補者のデミルタシュ氏は約10%を得票した。

大統領は憲法上は首相を指名し、国会も解散できるほか、司法府の人事権など強力な権限を持つ。エルドアン氏は当選すれば「汗をかく大統領になる」と主張。一方、イフサンオール氏は従来型の儀礼的な存在としての大統領職の継続を訴え、選挙戦の争点になっていた。エルドアン氏は直接投票で選ばれたことを根拠に権力の集中を進める可能性がある。トルコ最高指導者が首相から大統領に移行し、事実上の「準大統領制」に移行するとの見方もある。

トルコの憲法は1980年のクーデター直後に軍主導で制定。軍人の大統領が最高指導者となったが、民政移管でオザル首相が実権を握った。数度の憲法改正を経て、大統領と首相の双方が強い権力を持ついびつな政治制度となっている。与党・公正発展党は15年6月までの次期総選挙で議席を上積みして憲法改正に必要な議席数を獲得し、本格的な大統領制を盛り込んだ憲法改正を目指す方針だ。

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