中国人訪日観光、通年化の兆し 花見時期 春節並み

2015/4/10付
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これまで春節(旧正月)が中心だった中国からの訪日観光が通年化の兆しを見せている。桜の開花時期にあわせ3月15日~4月15日に訪日する中国人は約35万人と前年同期から倍増。来日ブームが起きた今年2月の春節とほぼ同水準だ。花見シーズンの訪日客の総消費額は70億元(約1370億円)ともされ、国内での需要取り込みも通年化への対応が迫られる。

花見の名所では中国人の姿が目立った(2日、東京の上野公園)=共同

花見の名所では中国人の姿が目立った(2日、東京の上野公園)=共同

中国のオンライン旅行サービス大手、携程旅行網(シートリップ)がこのほど旅行者数の推計値をまとめた。中国では4月上旬が清明節(「お彼岸」に相当)の連休で、この期間に訪日客が集中した。

日本政府観光局(JNTO)によると、春節の休暇(通常は1~2月の1週間)を利用した2月の中国人観光客は約36万人だった。花見シーズンは推定35万人で、春節に次ぐ大きな訪日のヤマとなった。シートリップの推計では、来日客1人当たりの総消費額は約38万円で、全体では1300億円を超える。このうち宿泊費やお土産代など国内での消費が1人当たり20万円弱とみられる。

同社は「円安に加え、観光ビザの発給要件緩和や免税対象の拡充が、爆発的な人気を継続させている」と分析。人気のコースは「東京・箱根・京都・大阪を巡る6日間」や「東京と熱海フリーツアー5日間」などだ。

春節や花見シーズンだけでなく、中国からの訪日はピークがいくつもある「通年化」の兆しを見せる。中国では5月上旬に労働節の連休を控えるが、すでに人気のルートはほぼ満席という。さらに学校が夏休みに入る7~8月、国慶節の大型連休がある10月と続く。

観光庁によると、2014年の訪日外国人の旅行消費額は2兆278億円と前年比で43%増えた。このうち中国からの旅行者の消費額は同約2倍の5583億円。全体に占める中国の比率も13年の19%から14年は27%に増えた。

(上海=小高航)

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