2018年11月16日(金)

FRB議長「経済下振れなら利上げペース減速」 下院委で証言へ

2016/2/10 22:34
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【ワシントン=河浪武史】米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長は10日、米下院金融サービス委員会で証言し、焦点の追加利上げについて「経済が下振れすれば利上げペースも減速するのが適当だ」と表明する。FRBは2016年中に4回の利上げを想定してきたが、年明けから国際金融市場の混乱が収束しない現状に配慮し柔軟に対応する方針に転じる。ただ「米経済は拡大が続く」とも主張し、緩やかな金融引き締めの路線は堅持する構えだ。

FRBは昨年12月に9年半ぶりの利上げに踏み切った。その後は新興国からのドル資金の流出などで世界的な景気不安が高まり、年初からは株安や資源安など市場の混乱に見舞われている。FRBは2016年も4回の追加利上げを想定しており、次回3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げの是非が市場の焦点となっている。

イエレン議長は「中国の経済と通貨政策の不確実さが、市場の動揺と不安を招いている」と指摘。米経済も株安などで金融環境が逼迫し、企業の資金調達コストが上昇していると指摘した。輸出の停滞も「成長の下振れリスクだ」と認める。

ただ経済指標には強弱が入り交じる。FRBが重視する雇用情勢は底堅く、イエレン議長は「失業率が4.9%まで下がるなど、完全雇用に近い状態だ」と力説。雇用の改善が個人消費の拡大を後押し「米経済は今年も緩やかに拡大する」と、懸念される米景気の失速リスクを否定する。

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