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高額2紙幣廃止のインド、紙幣交換開始 銀行に長蛇の列

【ニューデリー=黒沼勇史】8日に高額2紙幣の使用禁止を発表したインドで10日、銀行が営業を再開した。各地の銀行窓口の前では使用可能な100ルピー(約160円)札や、新規導入された2000ルピー札などを受け取ろうとする市民らが長蛇の列を作った。生活資金を懸念し長時間並ぶ人々が多く、庶民の間では混乱も広がりつつある。

政府が実施したのは既存の1000ルピー札と500ルピー札の廃止だ。8日夜にモディ首相が国営放送で突如発表した。この2紙幣はインドで主に使われる7種類の紙幣の総価値の9割弱を占める。企業や富裕層らが脱税のため現金でため込む不正資金をあぶり出すのが目的だけに、即時禁止とする必要があった。

「パニックに陥る必要はない。十分な紙幣が行き渡る」。ジャイトリー財務相は10日も記者会見し、市民らに平静を保つよう呼びかけた。「中長期で見れば金融システムの外にある資金がシステム内に入り、税収が増える」と強調する。野党幹部で前財務相のチダムバラム氏は9日、「何代もの政権が議論した政策だが混乱を懸念し見送った」と明らかにした。

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