2019年7月23日(火)

マララさん「空っぽの教室終わりに」 受賞演説

2014/12/11付
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【オスロ=小滝麻理子】2014年のノーベル平和賞授賞式が10日、ノルウェーの首都オスロで開かれた。パキスタンで女子教育の権利を訴え、イスラム過激派に銃撃されたマララ・ユスフザイさん(17)とインドの人権活動家、カイラシュ・サトヤルティさん(60)が受賞し、メダルと証書が贈られた。マララさんは「空っぽの教室は私たちで終わりにしよう」と語りかけ、教育の権利のために行動を起こすよう世界に訴えた。

マララさんの17歳での受賞は、ノーベル賞のすべての部門を通じて史上最年少となる。マララさんはなお過激派グループに狙われているとされ、会場周辺は重武装した警察官らによる厳戒態勢が敷かれた。マララさんは鮮やかな赤っぽいスカーフ姿で登壇し、サトヤルティさんと一緒に笑顔でメダルを受け取った。

マララさんは受賞演説で、平和賞受賞は「変革を求める、声なき子どもたちのためのものだ」と強調。授賞式には自身と同じように女子教育や権利の向上のために活動してきたシリア、ナイジェリアの少女ら5人を招待し、「私は一人で声を上げているわけではない。私は学校に行けない6600万人の少女たち(の代弁者)だ」と述べ、「すべての子どもが学校に行けるまで闘い続ける」と力を込めた。

「強国とされる国々は戦車をたやすく造るのに、学校を建てるのはなぜそんなに難しいのか」とも指摘し、世界のリーダーに「教育のために行動を起こすときだ」と呼びかけた。

インドの児童労働に反対する運動を長年続けてきたサトヤルティさんは、マララさんの前に演説し「子どもたちの夢を否定すること以上の暴力はない」と語った。「私の人生の目的はすべての子どもが自由に育ち、学び、夢を見られるようにすることだ」と述べた。

マララさんは賞金を学校建設の費用にあてる考え。授賞式に先立ち、マララさんは英国放送協会(BBC)のインタビューに応じ、将来は政治の道に進み、パキスタン首相をめざす意向を表明した。

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