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[FT]リバプールFC、廉価版グッズで中国模倣品に対抗

Financial Times

英プロサッカークラブのリバプールFCは、中国で新ユニホームの廉価版レプリカを発売した。わずか数ドル(数百円)で広く売られている模倣品に対抗し、急成長市場で収入を拡大する狙いだ。

イングランド・プレミアリーグ加盟のリバプールは先月、2017~18年シーズンの新ユニホームを発表後、中国で30ドルの廉価版レプリカシャツを売り出した。通常のレプリカは87ドルだ。

見た目は同様

廉価版も見た目は同様で、クラブ創立125周年記念にデザインを刷新した紋章があしらわれているが、安い素材を使用し、生産者も公式サプライヤーの米ニューバランスではない。

「あの地域のファンに競争力のある価格で」公式グッズを売り込むのが目的だと、ある関係者は話す。「クラブ側は模倣品を許さず、ファンが偽物でなく公式グッズを選ぶことを期待している」

習近平国家主席がサッカーの強化を国策に掲げたことを受けて、欧州のサッカークラブは中国市場への関心を一気に高めた。選手人件費の高騰を埋め合わせる新たな収入源を求めるのに懸命だからだ。

市場の大きさと欧州サッカーへの強い関心にもかかわらず、クラブ側はウエアの販売で稼ぐのに苦労している。市中やスポーツショップ、インターネット上で模倣品が広く出回っているからだ。

スポンサーの英スタンダードチャータード銀行のロゴをあしらった廉価版ユニホームは、アリババ集団の仮想商店街「天猫(Tモール)」内のリバプール公式オンラインショップで210元(約3500円)で販売されている。アリババが手掛ける通販サイト「淘宝網(タオバオ)」では、独立業者がリバプールなどビッグクラブのユニホームの模倣品を売っており、最安で35元のものもある。

アリババは模倣品との戦いに取り組んでいるとする一方で、効果的に対抗するには法的措置の強化が必要だとしている。

外国ブランドに対する中国の知的財産権保護の欠如は、欧州サッカークラブの重要な収入源であるテレビ放映権の価値も損ねている。海賊版のライブストリーミング配信が横行しているのだ。

英サルフォード大学経営大学院のサイモン・チャドウィック教授(スポーツビジネス)は、クラブ側はブランドの収益化に苦労していると言う。「中国の多くの消費者にとって、模倣品のユニホームを買うほうが安くて簡単だ」

By Ben Bland & Murad Ahmed

(2017年5月10日付 英フィナンシャル・タイムズ紙 https://www.ft.com/)

(c) The Financial Times Limited 2017. All Rights Reserved. The Nikkei Inc. is solely responsible for providing this translated content and The Financial Times Limited does not accept any liability for the accuracy or quality of the translation.

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