2019年9月21日(土)

中国統計局長「地方の統計、でっち上げも」
人民日報に寄稿

2016/12/9 20:14
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【北京=原田逸策】中国国家統計局の寧吉喆局長が8日付の中国共産党の機関紙、人民日報に寄稿し「現在、一部の地方では統計のでっち上げが時として起きている」と指摘した。中国の統計は信頼性が乏しいとされてきたが、統計部門の責任者が捏造(ねつぞう)を認めるのは異例だ。

習近平国家主席がトップを務める党中央全面深化改革指導小組は10月、統計数値の正確性を高める改革案を決めた。寧氏は寄稿で統計局が数値をより正確にする努力をしてきたことを説明。その中で地方政府の統計でっち上げの存在を認め「法規に違反し、党の思想に背き、党の規律に触れた」と糾弾した。

寧氏の指摘は、地方官僚の評価と直結する省ベースの国内総生産(GDP)の水増しが念頭にあるとみられる。一部の省は物価の動きを総合的に示すGDPデフレーターを不正にマイナスにし、世間が注目する実質成長率をつり上げる操作をしているもよう。党規律検査委員会の調査でも景気が低迷する遼寧、吉林、黒竜江の東北3省で経済統計の大規模な水増しが見つかったことがある。

中央政府の経済統計も地方政府の数値を積み上げてつくるため、信頼性が疑問視される。GDPの実質成長率が1~3月期から3期連続で前年同期比6.7%増となったことについて不自然と指摘する声は絶えない。

ただ統計局の盛来運報道官は10月の日本経済新聞などの取材で「中央が全国に2万人の調査員を送り、標本調査で数値を直接集めている。すべて下(地方政府)から上がった数字なので正確でないということはない」と反論した。

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