2019年1月18日(金)

トランプ氏発言に批判噴出 「大統領資格ない」

2015/12/9 12:11
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【ワシントン=芦塚智子】米共和党の大統領候補指名争いで首位に立つ不動産王ドナルド・トランプ氏(69)が、カリフォルニア州でのテロなどを受けてイスラム教徒の米入国の全面禁止を提案したことを巡り、党派を超えて批判が高まっている。トランプ氏は8日、米メディアのインタビューで、提案について第2次世界大戦中の日系人らの権利制限と比較し「他に選択肢はない」などと反論。一歩も引かない構えを見せている。

アーネスト大統領報道官は8日の記者会見で、トランプ氏の発言について「国にとって有害だ」と非難。大統領が就任する際には米憲法を守ることを宣誓すると指摘し「昨日の発言により、トランプ氏は大統領になる資格がなくなった」と指摘した。宗教を理由にした差別が憲法に反するとの見方を示唆した。

大統領報道官が他党の大統領候補指名争いに口を挟むのは異例。アーネスト氏は、共和党はトランプ氏が指名を獲得しても支持しないと明言すべきだと主張した。

国防総省のクック報道官は記者会見で、トランプ氏の発言への直接的な論評は避けた上で「過激派組織『イスラム国』(IS=Islamic State)の主張を補強し、米国をイスラム教と対立させるような言動は、米国の価値観だけでなく国家安全保障にも反する」と警告した。

こうした非難に対し、トランプ氏は8日、ABCテレビのインタビューで「私がやっていることはルーズベルト元大統領と変わらない」と語り、イスラム教徒の入国禁止を、同大統領が日米開戦直後に指示した日系人やドイツ系住民らの権利制限と比較して反論した。

ただ、共和党からも厳しい声が噴出している。同党のライアン下院議長は、トランプ氏の提案は「共和党を代表するものでも、米国を代表するものでもない」と強調。他の同党大統領候補も「トランプ氏は錯乱している」(ブッシュ元フロリダ州知事)、「彼の不快で奇妙な発言をする癖は米国を団結しない」(ルビオ上院議員)など一斉に発言。タカ派として知られるチェイニー前副大統領もラジオ番組で「我々が信じる全てのものに反する」と批判した。

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