2018年8月21日(火)

韓国、MERS死者7人に 香港が渡航自粛勧告

2015/6/9付
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 【ソウル=小倉健太郎、香港=粟井康夫】韓国の保健福祉省は9日、中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)による死者が7人、死者を含めた感染者は95人になったと発表した。新たに確認された感染者は8人。香港政府など海外の一部には韓国への渡航自粛を勧告する動きも出始めており、同省は「今週が感染拡大防止に向けたヤマ場になる」との見方を示した。

 前日到着した世界保健機関(WHO)と韓国政府の合同調査団は同日、活動を開始。感染経路などについて13日に調査結果を公表する予定だ。

 香港政府は韓国への渡航自粛勧告を出した。3段階の警告のうち2番目に高いレベルだ。香港の旅行業界によると、月内に予定していた500~600の団体旅行がキャンセルの対象になり、1万人以上に影響が及ぶ可能性がある。

 アラブ首長国連邦(UAE)も、ソウル近郊の京畿道を旅行注意地域に指定したと、韓国の聯合ニュースがドバイ発で伝えた。京畿道平沢市には最初に院内感染が続出した平沢聖母病院がある。

 こうした動きを受けて、朴槿恵(パク・クネ)大統領は9日午前の閣議で「自営業者をはじめとする庶民の経済状況はいっそう厳しくなるのではないかと深刻に憂慮される」と述べ、影響を最小限にとどめるよう関係各部署に対応を求めた。特に観光や流通、レジャー産業などの動向を注視し、必要に応じて迅速な支援が必要だと指摘した。

 韓国政府は同日、崔炅煥(チェ・ギョンファン)経済副首相兼企画財政相の主催で、関係閣僚や学者がMERS関連情報や対応策を毎日確認する点検会議を始めた。

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