2018年12月11日(火)

米ウェルズ・ファーゴ、罰金など1.9億ドル支払いで当局と合意

2016/9/9 10:47
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【ニューヨーク=大塚節雄】米消費者金融保護局(CFPB)は8日、米大手銀行のウェルズ・ファーゴで顧客に無断で預金口座を開くといった違法行為が横行していたと指摘し、同行が罰金など1億9000万ドル(約195億円)を支払うことで、当局との間で合意したと発表した。複数の米メディアによると、この問題に絡み、同行はこれまでに従業員約5300人を解雇した。

ウェルズ・ファーゴは地域密着型の経営で知られ、著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる会社が大規模に投資するなど、株式市場の評価も高い。近年は収益拡大策として1人の顧客に複数の商品・サービスを提供する「クロス営業」を推し進めていた。

今回の不祥事は無理な営業ノルマや実績に基づく報酬体系も背景とされ、営業・報酬体制や法令順守のあり方が問われる。

同行や当局の発表によると、2011年以降の約4年間で、顧客の承諾手続きを経ずに開かれた口座は150万超、発行されたクレジットカードは56万枚超に及ぶ可能性がある。一部の顧客からはカードの会費なども徴収、総額で計260万ドルとなっていた。同行によると、すでに顧客に返還ずみだという。

CFPBのコードレイ局長は8日「奨励報酬の仕組みを注意深く監視しなければ、法的に深刻な結果を及ぼす」と金融業界全体に注意を促した。CFPBは金融危機の反省を踏まえた消費者保護を目的にオバマ政権の肝煎りで発足。今回は制裁総額のうち1億ドルの罰金を科し、CFPBでは過去最高となった。

ウェルズ・ファーゴは「この問題を過去のものとするために(罰金などの支払いに)合意した」と表明。「要求しない金融商品を受け取った可能性がある顧客に対する全責任を負う」とコメントしている。

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